美術・写真
山本哲也「世界が形になるとき」展
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◆特別開催◆ オープンディスカッション「芸術作戦会議」(私たちどう
やって食っていこう会)
「竹田/大分/九州/日本/アジア/地球/宇宙におけるアートシステムとその周辺」をテーマに開かれ る「作戦会議」。途中参加・途中退室自由ですので、お気 軽にお越しください。
◎アートシステムとは…芸術を成り立たせるための制度
日時:2016年8月20日(土)14:00~16:00
会場:本展会場(市民ギャラリー水琴館)
参加無料
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田植えは、絵を描くことと似ています。苗を植える前の、水を張ったまっさらな水面は、絵の具をのせる前の新しい キャンバスのようです。
ただ、手元だけを見て、一本一本苗を植えながら、地道に、ゆっくり前に進みます。
色々なことを考えながら、繰り返し繰り返し、決められた単純な動作を続けていきます。
ふと、後ろを振り返ると、そこには見たこともないような美しい風景が広がっています。
単純な行為・ルールのある行為を繰り返したはずなのに、私の植えた苗の列は、
私でしかありえない「かたち」になっているのです。
「繰り返すこと」、「形をなぞること」を今回の展覧会のテーマにしました。
そうして出来上がった(現象としての)形と形の間にずれが生じます。
そのずれが、私にはいとおしくてなりません。
山本哲也
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山本哲也は、1986年奈良県生まれの美術家です。2014年4月より大分県竹田市地域おこし協力隊に着任、稲作をし ながら地域おこし協力隊としてTSG竹田総合学院にスタ ジオをもち、作品制作をしています。
「もともと世界の成り立ちに興味があった」と山本は話します。「自分」「家族」、そして現在は「様々な形」と、 山本が彫刻作品として表現するものが移り変わっています 。視覚的には変化しているものの、宇宙に存在する「もの 」と関わっている/「形」にしているという点ではずっと 変わりない、と山本は言います。
世界に存在するものは、さまざまな物質から成り立っています。視覚をつうじて「物質」が「形」として把握されま す。さまざまな物質から成る「もの」と「もの」との関係 が、人々が「もの」に関わり痕跡を残すことにより、結果 として「形」をつくります。毎時の変化が、変化した本人 だけではなく、世界に影響を与えています。
私たちひとりひとりのちょっとした動きが、この世の中に存在するすべてに関係してくる――。本展を観終わり 会場を後にしたとき、世界の成り立ち方において、日常へ の眼差しが変わったら、と山本は語ります。
山本が竹田市地域おこし協力隊に着任する以前は、彫刻作品に「木」を使っていました。同じく竹田市地域おこし協 力隊として着任している他ジャンルの作家との日々の交流 をつうじて、「粘土」「絵画」と、表現する「形」が広が っていきました。作品ひとつひとつの「物質」の違いにも ご注目ください。
【略歴】 山本哲也(やまもと てつや)
1986年奈良県生まれ、2011年奈良教育大学修士課程修了、2014年竹田市地域おこし協力隊着任、現在に 至る。山本哲也展(ギャラリーSUZUKI、2007、 2009/京都、ギャラリー勇斎、2010/奈良)、P ickup Artist展(アートプラザ、2015/大分・大分) 、TAKETA ART CUTLURE(竹田市城下町エリア、2014、201 5/大分・竹田)。 -
※イベントは終了しました
期間・時間 2016年8月10日(水) ~ 2016年8月21日(日)
9:00~17:00 最終日16:00まで。
【休館】12日(金)、15日(月)。会場 市民ギャラリー水琴館 住所 大分県竹田市大字竹田町2074-1 GoogleMaps
JR豊後竹田駅より徒歩15分。
竹田市立歴史資料館の駐車場をご利用ください。料金 入場無料 サイトURL http://www.taketan.jp/events/detail/902?csid=181195e024a7075d9ec7aa9b530d7999 主催 山本哲也
PR協力:TAKETA ART CULTURE [TAC]問い合わせ tetsuyayamamoto319@gmail.com (山本)